酸ヶ湯温泉から10分程歩いたところにあり、八甲田山の火山活動末(約800年前)の爆発によってできた面積4,500㎡の沼です。爆裂火口跡(第四紀八甲田火山の名残り)で、付近には火山活動のなごりの噴気口がいくつかあり、現在でも周辺から硫気ガスが立ちのぼり温泉の匂いがします。硫気の強い部分には、地衣類のイオウゴケが生育していますが、沼の中は、魚が生息できない強酸性で90度の熱湯が毎分2,700ℓ湧き出ており、噴出しているため沼に立ち入ることはできません。そのため、草や木が生えない荒涼とした景色が創りだされています。路肩が広いためドライブがてら立ち寄ることができるうえ、沼の方にも容易に降りていくことができます。
蒼い水と四季により姿を変える八甲田山とのコントラストは景色を堪能できるため、一度足を運んでみることをお勧めします。そして、近くには八甲田のすべての生き物の安全を願うために、三十三体の観音像やまんじゅうふかしとも呼ばれている下半身を温める木箱があります。この「まんじゅう」とは、津軽弁で女性の象徴を表す言葉です。
〈アクセス〉
〒030-0111 青森県青森市荒川南荒川山国有林酸ケ湯沢
青森駅前JRバス8番から十和田湖行きで70分
酸ヶ湯温泉下車、徒歩5分。 料金1300円。
※冬季間は、酸ヶ湯温泉行き乗車になります。
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